2021年3月29日
ウォルマート、サラダワークスをインストア展開

ウォルマートが米国内の60店舗に外食チェーンのサラダワークスをテナントとして導入すると発表しました。

サラダワークスはサラダに特化したチェーンレストランで、現在130店舗強。
昨年11月にはクローガー10店舗への出店が決まっています。
親会社のワオワークスは他に複数の外食チェーンを展開していますが、すべてミレニアルズとジェネレーションZを対象としたヘルシー志向コンセプトです。

ウォルマートはその昔ほとんどの店にマクドナルドを入れていたのですが、徐々にサブウェイなど異なるファストフードへとシフトしてきました。
テーマはヘルシー、それと顧客層の低年齢化でしょう。
今回のサラダワークスの導入はそのシフトの象徴のようなニュースではないかと思います。

鈴木敏仁 (01:37)


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2021年3月25日
コンビニ短時間宅配のゴーパフが11億5,000万ドルを調達

コンビニ短時間宅配のゴーパフが11億5,000万ドルを調達したのですが、企業評価額は驚きの89億ドル、日本円だと9000億円を超えました。
昨年の10月の調達時が39億ドルだったので、およそ半年で2倍に膨れたことになります。

投資企業にはソフトバンクの名前もありまして、ソフトバンクはドアダッシュの上場で大成功しているので、同じ分野で二匹目のドジョウか、といったところですね。

ゴーパフはオンデマンド型短時間宅配モデルですが、ドアダッシュやインスタカートと異なるのは自前のフルフィルメントハブと在庫を持つモデルであることと、昨年後半には酒販売チェーンストアのベブモを買収してリアル店舗も持っている点です。
前者を在庫、フルフィルメントセンター、店舗、を持たない無形財産型とするならば、後者は有形財産型、とでも言いましょうか。

この分野、アメリカは一気に成長し多様化しはじめていますが、将来的な方向性は一つだろうと思っています。
それが何かは・・・ウェビナーで取り上げていますので、そちらへどうぞ。

鈴木敏仁 (12:59)


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2021年3月19日
今年の新規出店総数は閉店総数を上回るペース

今年に入ってから小売企業によって発表されている新規出店計画の総計は3,344店舗で、撤退店舗の総計2,649店舗を上回っているそうです。
調査企業によるリリース。

この出店数に貢献しているのがダラーゼネラルで、数日前に発表された今年の新規出店数は1,050です。
一日に3店舗弱を毎日出店し続ける計算。
さらに現在の約17,000店舗を2倍にまで増やせると言ってます。

昨年は手元流動性の乏しいチェーンストアの息の根が止まって多くの店舗が閉まり、目を引くので私も含めてメディアが報じましたが、総体として去年は小売業界には神風が吹いたようにみな大幅な増収増益だったので、調子の良い企業は新規出店を続けるわけです。

ECの時代ですがリアルがすべてシュリンクするわけではない。
これはいつも念頭に置いておくべきでしょう。

鈴木敏仁 (01:35)


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2021年3月17日
アパレル市場でアマゾンがウォルマートを抜いてトップに

ウェルズファーゴのアナリストによる推定ですが、アパレル&フットウェア市場でアマゾンがウォルマートを抜いてトップに立ったというニュースがリリースされました。

・アマゾンのアパレル&フットウェアの米国内売上高は15%増の410億ドル(4兆円超)だった
・これはウォルマートより20~25%多い
・アマゾンが急成長した理由はパンデミックによるECシフト
・米国内総市場の11~12%、ECアパレル市場の34~35%を占める
・今年中に450億ドルを超えると予測

アメリカで最も衣料を売る企業がアマゾンという時代がとうとうやってきました。

鈴木敏仁 (03:00)


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2021年3月 8日
アマゾン、自社運営の社員向けクリニックを拡大か

アマゾンは昨年2月にアプリベースの医療クリニックをシアトルの社員向けに営業を開始しているのですが、ここ数週間に21州で会社登録していることが分かり、拡大を開始するのだろうとメディアが報じました。

名称はアマゾンケア、ビデオチャットによる診療で、必要に応じて医療者が自宅やオフィスを往診するというシステムです。

今のところ社員向けだが、徐々に拡大しながら段階を踏んで最終的には一般消費向けのビジネスにするのだろうというのが大方の見方ですね。

アマゾンは調剤を開始しましたが、やろうとしていることは薬に限定されていません。
AWSを通して医療機関にシステムを売っていますしね。
彼らの思考は全方位です。

鈴木敏仁 (02:39)


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2021年3月 5日
サックスがネット事業をスピンオフ

サックス・フィフス・アベニューがサックス・コムをスピンオフして別会社とし、この新会社に投資したベンチャーキャピタルから5億ドルを調達しました。
スピンオフの絵を描いたのは親会社のHBC、カナダのハドソンズベイですが、去年バイアウトで非上場になっています。

さてこのスピンオフ、リアルな小売企業がネット事業を切り離すのはおそらく業界初なのではないかと思います。
メディアもそう書いてますし、自分にも記憶がない。

目的はネット単体にした方が資金調達しやすいという一点ですね。
投資企業としては従来型のビジネスの中にデジタルがあるとデジタル単体の価値が見えづらいので投資しにくい、しかし分離すると価値がはっきり分かるので投資しやすくなる。
今回は5億ドルの資金調達をしていますがバリュエーションは20億ドルで、スピンオフしていなかったこの価値はついていなかっただろうと。

ただそれはあくまでも数値上の話で、オペレーションはまた別ですよね。
分離して果たして今後どうなるか。

別会社になるとリアルとデジタルの双方が収益を追うので、必ず軋轢が生じます。
私の予想としては十中八九障害が生じてコストアップします。
お手並み拝見といったところです。

鈴木敏仁 (04:11)


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2021年3月 3日
ウェビナーのご案内

恒例となりましたウェビナーのご案内です。

今のところこのブログよりもウェビナーの方が情報量が多いので、米小売業界についてもっと情報を必要としている方はウェビナーのご利用をお勧めします。

今は2クール目に突入し、今回は少なくとも7月までは続けることを目標としています。

【グローバル流通最新トレンド】 ライブアップデート #8

【日時】2021年03月30日 10:00開始(11:00終了予定)
【会場】オンライン
【講演者】鈴木敏仁  vs  矢矧 晴彦
【受講料】3,000円
【申込締切】 2021年3月29日 10:00

鈴木敏仁 (02:59)


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